機能的脳神経外科について

機能的脳神経外科の領域は最近進歩が著しく、特に顔面けいれん、三叉神経痛に対する微少血管減圧術(MVD)、難治性疼痛に対する脊髄・脳電気刺激術、パーキンソン病に対する脳深部電気刺激術などの治療を、鳴門病院との連携のもと行っています。

微少血管減圧術(micro vascular decompression:MVD)

顔面痙攣は1側の顔面筋が不随意的に痙攣をおこすもので日常生活において極めて不快感が強く、精神的重圧になる。

三叉神経痛は顔面の知覚を支配する三叉神経領域の発作的激痛であり食事、洗顔などの日常生活の大きな妨げとなる。

病因は脳幹部で顔面神経、三叉神経の起始部で動脈硬化により蛇行した血管が慢性的に圧迫して異常なインパルスとなりこれら病態をひきおこすとされている。

外科的治療法としては全身麻酔下に耳の後ろに小さな開頭を行い顕微鏡下に脳幹部の血管の圧迫をはずす手技であり顔面痙攣、三叉神経痛とも基本的には同様な手術方法である。

手術成績も95%以上良好な成績でありこれらの病気の根本的治療法である。