むずむず脚症候群の治療について

【むずむず脚症候群の非薬物療法について】

・鉄分の補給
・むずむず脚症候群の要因となるお薬の中止や減量
・カフェインや飲酒、喫煙の制限
・規則的な睡眠
・暖かいお風呂や冷たいシャワー、ウォーキング、マッサージ、ストレッチなど
・原因となり基礎疾患の治療(月経過多、胃腸障害など)


【むずむず脚症候群の薬物治療について】

これまで日本では、むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)の治療のために、健康保険で処方できる薬がありませんでした。

しかし、平成22年1月20日から、「ビ・シフロール錠(一般名:プラミペキソール)」が、「中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)」の治療に使えるようになりました。

プラミペキソールはドパミン作動薬の一種で、ドパミンの働きが悪くなるパーキンソン病の治療薬として使われてきました。実は、むずむず脚症候群の患者さんでもドパミンの異常があることが多く、欧米ではプラミペキソールがむずむず脚症候群の第一選択薬として、広く用いられています。

成人では、プラミペキソール 0.25mg を1日1回、就寝の2~3時間前に内服します。薬の量は 0.125mg から始めて、症状を見ながら1日0.75mg を超えない範囲で増やせます。ただし副作用などを避けるため、低用量の使用が望ましく、増量は1週間以上の間隔をあけて行います。

プラミペキソールで多くみられる副作用は、吐き気や胃の不快感など消化器系のものです。また、前兆のない突発的な睡眠や傾眠がみられることがありますので、服用中には自動車の運転や機械の操作、高所作業など危険を伴う作業はしないように、注意が必要です。

むずむず脚症候群の症状でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

※当院は予約での診療を行っております。初診でお越しの方はあらかじめお電話で確認していただけますようお願いいたします。

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